レインボー 「闇からの一撃/Straight Between The Eyes」


闇からの一撃

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「デス・アリー・ドライバー」といった代表曲を生みだし、ハードかつポップな作風で全世界ヒットとなった82年発表作品。


曲目

1. デス・アリー・ドライヴァー
2. ストーン・コールド
3. ブリング・オン・ザ・ナイト
4. タイト・スクィーズ
5. ティアリン・アウト・マイ・ハート
6. パワー
7. ミス・ミストゥリーテッド
8. ロック・フィーヴァー
9. アイズ・オブ・ファイヤー

久しぶりにレインボーを挙げます。
本作はレインボーの数ある作品群中、最も印象の薄いという評価がなされているようですが、私は結構好きなアルバムなんですよ。
本作がリリースされたのは私が高校2年の時だったのですが、オープニングの「Death Alley Driver」からしてリッチーの全盛期を彷彿させるアーミングで幕を開ける疾走ナンバーで、「おお、こりゃまるでハイウェイスターじゃないか!」と興奮した覚えがあります。
確かにあまりパっとしない作品が2,3収録されていることは否めませんが、なかなかどうしてリッチー節健在です。

本作で特筆されるべきなのは、前作では控え目だったヴォーカルのジョー・リン・ターナーがかなり真価を発揮し始めた点と、それによって当時リッチーが推し進めていたポップ化路線がかなりこなれて来た点、そしてレインボー初のデジタル録音による各パートのサウンド(レベル)バランスの良さです。
個人的に「Bring On The Night」はハードポップの傑作だと思います。当時のリッチーが随分とご執心だったアバの曲調に通じるものがあります。
また、古くからのファンには忌み嫌われる「Rock Fever」ですが、私は大好きなナンバーです。これくらいアメリカナイズされたほうがカッコいい気もしますので。
サビ前のグルーヴするリフはたまりません。
いつか演奏したい曲でもあります。

残念なことに本作あたりからリッチーのソロは手癖ばかりが目立ち始め、精彩を欠いているきらいがあります。
まー、70年代のロックシーンを牽引した稀代の天才も寄る年波には勝てなかったと言うべきなんでしょうか。