Mr.BIG 「Lean Into It」



2002年でその活動の幕を降ろすことになった超ハイテクな4人衆のミスター・ビッグが1991年にリリースした2ndアルバム。技術点で勝負した1stに対し、芸術点で聴かせた2ndである。前作のグイグイと一気に押しまくる勢いよりも、彼らのサウンドを聴かせることに重点をおいた各曲の練り込みの深さにバンドとしてのまとまりを感じる。テクニックだけではない音楽的センスを存分に発揮した1枚。



曲目

1. ダディ、ブラザー、ラヴァー、リトル・ボーイ
2. アライヴ・アンド・キッチン
3. 60's マインド
4. CDFF - ラッキー・ディス・タイム
5. ヴードゥー・キッス
6. ネヴァー・セイ・ネヴァー
7. ジャスト・テイク・マイ・ハート
8. マイ・カインダ・ウーマン
9. ア・リトル・トゥ・ルーズ
10. ロード・トゥ・ルーイン
11. トゥ・ビー・ウィズ・ユー
12. ラヴ・メイクス・ユー・ストロング

90年代に大ブレイクした超大物ハードロックバンドです。
ルックスからテクニック、ショウマンシップまで万事隙のないバンドで、ヴォーカルのエリック・マーティンは如何にも万人ウケしそうなマスク(奥菜恵似?)と甘い声、そしてハイトーンもこなすというマルチシンガーですし、ギターのポール・ギルバートは教則ビデオまで出すほどテクニカルでエモーショナルなプレイもできるギターの先生、ベースのビリー・シーンに至ってはもはや何も言う事がないというか、説明不要なほどの
有名人ですからね。
ドラマーについては良く知らないのですが、CDを聴く限り上手いですね。
と言うよりこれだけのメンバーが揃ってるわけですから、ドラムだけ下手なわけはないですね。

このバンド、予想通りに大活躍したわけですが、個人的にはもうちょっとハードにドライヴする曲を多く作って欲しかったんですよ。
アメリカでのメガヒット狙いなのか、コーラスを活かしたバラードが目立ちます。
アメリカ人ってとにかくハーモニーの効いたバラードが好きですからねぇ。
ま、確かに良く出来た曲が多く、それはそれで彼らの優れた楽曲センスを示すものなのでいいことなんですが。
ただ、ハードロッカーの私としてはもうちょっと、いや、もっともっとスリリングでハード、ヘヴィでドライヴするロックンロールを演奏して欲しかったところです。

ポール・ギルバートが脱退した後は、これまた凄腕ギタリストのリッチー・コッツェンが加入しました。
彼のプレイはディープ・パープルのトリビュートアルバムで体験済みでしたが、まあ上手いです。

本作は彼らのセカンドアルバムにして個人的に代表作と考えている作品です。
「Daddy, Brother, Lover, LittleBoy」、「GREEN-TINTED SIXTIES MIND 」、「BE WITH YOU」などいずれ劣らぬ秀逸曲が収められています。
まさに必聴盤と呼ぶに相応しい作品でしょうね。

動画は彼らの代表曲「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」と、ポール脱退後にリッチーとビリーが主体となって演奏した「Burn」を挙げます。この「Burn」には本当に心底度肝を抜かれました。
特にビリーのベース。オリジナルでのジョン・ロードのオルガンソロを何と!そっくりベースでコピーしてるんですね~。
例のバッハのコード進行を使ったキメの部分まで!いやー、何とも物凄いベーシストが居たものです。


Mr. Big:Daddy, Brother, Lover, Little Boy - Live at Tokyo91


       MR.BIG - Burn(Live)



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