ゲイリー・ムーア コリドーズ・オブ・パワー [Original recording remastered]


コリドーズ・オブ・パワー

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内容(「CDジャーナル」データベースより)永遠のギター・ヒーロー、ゲイリー・ムーアの82年発表のヴァージン・レーベル移籍第1弾アルバム。ハード・ロック路線を全開にして人気が爆発した名作。日本盤初のボーナス・トラック収録にて。


曲目
1. ドント・テイク・ミー・フォー・ア・ルーザー
2. オールウェイズ・ゴナ・ラヴ・ユー
3. ウィッシング・ウェル
4. ゴナ・ブレイク・マイ・ハート・アゲイン
5. フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ユー
6. エンド・オブ・ザ・ワールド
7. ロッキン・エヴリ・ナイト
8. コールド・ハーテッド
9. アイ・キャント・ウェイト・アンティル・トゥモロー
10. フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ユー(リミックス)
11. フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ユー(リミックス・インストゥルメンタル)
12. ラヴ・キャン・メイク・ア・フール・オブ・ユー


2011年2月、ゲイリー・ムーアが死亡しました。
ゲイリー・ムーアと言えば、伊藤政則氏が名付け親だと思うんですが、人間国宝扱いされている立志伝中のハードロック/ブルーズギタリストです。
ソースを調べず記憶だけに頼って書きますと、シン・リジィ在籍時に代表作「パリの散歩道」「スパニッシュギター」などを発表、ソロ名義のアルバム「G-FORCE」で当時としては信じがたいほどのハードでソリッドなハードロックを聴かせてくれました。

1980年当時、上手いロックギタリストとして名前が挙がっていたのは、J.ベック、R.ブラックモア、E.ヴァン・ヘイレン、U.ロート、M.シェンカー、R.カールトンあたりでしたか。
その中に必ずゲイリーの名前もありました。
彼の場合、上手いとか下手とかの問題ではなく、そのプレイに情念のようなモノを感じるわけです。
上手く弾こうとかいった小手先の技ではなく、聴いているうちにゲイリー・ムーアという一人の人間そのものを感じざるを得ない感覚と言いますか。
迫力なんて生易しい言葉では表現出来ない、深い想いがそのプレイにはあったように思います。

率直に言って、日本でのブレイクには時間がかかり過ぎましたね。
それは正直なところ彼の体型やブルドッグ顔にその責があるかと。

彼の顔はともかく、そのプレイはまさしく鬼神の如き壮絶さを発揮していました。
「ホワイトナックル」と自ら呼ぶ超絶速弾きは未だに語り草になっているほど。
彼ほど楽しそうに、そしてエネルギッシュに魂の全てを楽曲にぶつけながらギターを弾くギタリストを他に知りません。

70~80年代、当時の日本で人気絶頂だったリッチー・ブラックモアあたりとは対照的に、汗まみれで必死にギターを弾くその姿に神々しさを覚えたのは私だけではないはず。

ギターの鬼、まさに人間国宝のゲイリーも遂に鬼籍に入ってしまったわけです。
何故ロックンローラーは早死にするんでしょうか。
不思議かつ残念でなりません。
もっと早く死ねばいいような腐った連中は山ほど居ると言うのに、何故純粋にロックを追求しているアイリッシュの星が早逝するんでしょう。

情感に満ちたノートを聴きながらアイルランドの産んだロック
スターの早過ぎる死を悼むことにしましょうか。
残念です。