
ワールド・ツアーの最中に制作された、1971年発表の第2期パープル・スタジオ2作目。黄金期を象徴する勢いがあるハード・ロックの王道ながら、バラエティな内容になっている。
グループとしてのまとまりが見事に集約されたパープル・ファン必聴作品。
曲目
1. ファイアーボール
2. ノー・ノー・ノー
3. ストレンジ・ウーマン
4. 誰かの娘
5. ミュール
6. フールズ
7. 誰も来ない
好きなヴォーカリスト3
このネタ、まだ引っ張ります。
前回、個人的に好きなロックヴォーカリスト№1はアクセル・ローズとスティーヴン・タイラーだと結論付けました。
しかし、いくら個人的嗜好と言えど数あるロックシンガーの中からたった二人だけ選ぶというのも無理があるわけです。
しかもアクセル、スティーヴンともアメリカ人でしたけど、元来ハードロックと言えば大英帝国が本家のはずです。
と言うわけで、やはり№3にイアン・ギランとロバート・プラントを挙げないわけにはいかないでしょう。
この二人が真っ向から比較されるのは日本だけだと良く聞きます。
明らかにイアンは格下であると。比べる対象じゃないんだと。
確かにそうなんでしょうね。
ZEPと言えばロックに疎いガキやオバちゃんでも知っている、ロックの殿堂入りを堂々果たした超×3偉大で神扱いをされてるバンドなのに対し、パープルは70年代前半にちょっとだけ人気が出た一過性のハードロックバンドに過ぎないという扱いですから。
特にアメリカではその傾向が強く、リッチーを称して「Poor Man's Jimmy Page」と雑誌(タイトルは思い出せませんが)の表紙に載っていたのには心底落胆したものです。
ま、それはそれとして。
イアン・ギランのヴォーカルで特筆すべきなのはそのスクリーミングにあります。
パープルの名曲「Speed king」「Child In Time」「HighwayStar」「Space Truckin'」「Lazy」などは彼のスクリーミング無しでは成立しません。
全盛期はパープル加入の69年頃から72年頃と短かったんですが、とにかくその圧倒的シャウト&スクリーミングは向かうところ敵なしといった感があります。
彼ってキーは意外と低くリッチーが多用するG程度が最も合っていそうな感じですけど歌唱力には定評があります。
背も高くステージ映えしますのでルックスも良い部類に入るでしょう。
いつもスタンドマイクを斜に構えて歌うその格好を写真で見て、思春期の私は痺れたものです。
と言うわけでいまさらの感もありますが動画は「Highway Star」と「No No No」を挙げます。
実はこの「Highway Star」ヴァージョンは未完成です。
この誰もが知っている名曲の誕生秘話を紹介します。
クルマで移動中のパープル相手に質問していたインタヴューアがリッチーに作曲の方法を訊いたんですね。
「いつもどういう風に作曲してるんですか」リッチーは質問に対して「こんな感じで」と例のGの8ビートを
弾き始めました。
そこに居合わせたイアン・ギランが即興でメロディと歌詞を乗っけて曲にしたのが後の「Highway Star」になったそうです(出典:「ブラックナイト/リッチー・ブラックモア伝:シンコーミュージック刊)。
まあ、歴史に残る名曲というのは案外、何も考えずひらめきだけで生まれるものなのかも知れません。
この動画ではまだ歌詞があやふやで、ミッキーマウスやスティーヴ・マックィーンがどうのと歌詞も適当、オルガンソロとギターソロではバッハのコード進行を使った例のキメもなく、取りあえず演ってみました的なプロトタイプと呼ぶべき出来ですがイアンのスクリーミングとリッチーのアーミングに凄みがあり、ダイヤの原石のような輝きを感じます。
「No,No,No」は「ファイアーボール」に収録されたミッドテンポのヘヴィな曲。如何にもリッチーが好きそうなリフです。
このアルバム、出来が良すぎる二つのアルバムに挟まれた格好で目立ちませんが、結構格好いい曲が何曲か入ってます。
個人的には「No One Came」なんて好きですね。
一時期、間違いなくその名を世界中に響かせた男:イアン・ギランの突き刺すようなヴォーカルをどうぞ。
Highway Star
Deep Purple - No, No, No (1971)
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