スージー・クアトロ 「陶酔のアイドル/QUATRO」


陶酔のアイドル

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スージー・クアトロの74年リリースしたセカンド・アルバム。

曲目

1. ワイルド・ワン
2. キープ・ア・ノッキン
3. トゥ・ビッグ
4. クロンダイク・ケイト
5. サベージ・シルク
6. ムーヴ・イット
7. 旅立てジャック
8. トラブル
9. キャット・サイズ
10. ショット・オブ・リズム・アンド・ブルース
11. フライデイ
12. 悪魔とドライヴ

70年代に日本で大ブレイクした、初の本格的女性ロッカーがスージーです。
女性アーティストとしてはジャニス・ジョップリンなど先駆者は確かにいましたが、ことロックと限定するとスージーがパイオニアでしょう。
ロックに目覚める前から彼女のことは私でも知っていました。
それくらい無視出来ない存在だったんです。
実は彼女、アメリカではあまり成功していないんですね。
ヨーロッパと日本では大ブレイクしたけれど、アメリカでイマイチだったなんてディープ・パープルやレインボーを彷彿します。
誰でも知っているヒット曲としては「Can The Can」、「48Crash」あたりなんでしょうけど、敢えて本作を推します。
このアルバム、実にヴァリエーション豊かで彼女の音楽性の広さ、深さを感じ取れる傑作だと私は思っています。
「Wild One」はキャッチーでポップなヒットナンバーですが次の「Keep AKnockin'」が歯切れいい。実はこの曲、アウトローズ時代のリッチー・ブラックモアが攻撃的ソロを聴かせたナンバーなんですよね。
「Too Big」は下ネタソングです。女であるスージーにこんな歌を歌われたら男はそりゃ堪りません。
私のお気に入りは「旅立てジャック/Hit The Road, Jack」、「Shot Of R&B~Friday」あたりのR&Bナンバーです。
単純なロックンロールばかりじゃないところが本作の魅力。
また美しいバラード「Cat Size」もしんみりして牧歌的な匂いがします。

「何でベースギターなの?」との問いに、「子宮に響くからよ」と答え、結婚式を日本で挙げた親日家であるスージー。
今はイギリスでラジオパーソナリティをやったりしているようです。
彼女の最も輝いていた頃のサウンドをどうぞ。