Thin Lizzy 「Bad Reputation」


Bad Reputation

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味わい深いフィルのヴォーカルと、ブライアン・ロバートソン&スコット・ゴーハムによる詩情あふれるツイン・リードが魅力のバンド、シン・リジィの77年リリース作品。トニー・ヴィスコンティのプロデュース。


曲目

1. ソルジャー・オブ・フォーチュン
2. バッド・レピュテイション~悪名
3. オピウム・トレイル
4. サウスバウンド
5. ダンシング・イン・ザ・ムーンライト
6. 理由なき暗殺者
7. ダウンタウン・サンダウン
8. 性悪女
9. ディア・ロード

アイリッシュ・ハードの雄:シン・リジィです。
シン・リジィと言えば故フィル・ライノットであり、ゲイリー・ムーアであり、ジョン・サイクスであり、ブライアン・ダウニーであります。
特にゲイリーが好きな私は「パリの散歩道/ParisienneWalkways」とか「スパニッシュギター/Spanish Guitar」に偏りがちなんですが、最もシン・リジィっぽい曲って言えば「Dancing InThe Moonlight
」じゃないかなと。
この曲、フィルのヴォーカルと独特のリズムが何となくアイルランドを想わせる哀愁を持っています。

彼らは決してハードロックバンドではないんですけどね。
たまにヘヴィなリフを持った曲もありますが、行き過ぎにならないよう、そこそこに抑えて彼ら一流のアイリッシュサウンドを聴かせてくれます。

御大リッチー・ブラックモアが第2期パープル休暇中に、ドラマーのイアン・ペイスとフィル・ライノットとトリオを結成して「ベイビー・フェイス」なるユニット結成を目論んでいたことは有名な話です。
一説によるとそのレコーディング時のテープはあるそうなんですけどね。
リッチーがジミヘン風なブルースギターを奏でて、フィルが独特のウォーキングテンポのベースを弾き、イアンのシンコペイション多様のドラミングが重なり合ったサウンド、聴いてみたいですけどね。

一時期スターダムにのし上ったシン・リジィでしたが程なくして人気が凋落し、そこに離婚という決定打を食らったフィルは失意のまま他界してしまいました。
彼の死を知った時、私は何となくですが「パリの散歩道/Parisienne Walkways」を弾いてしまいましたねぇ。哀しかったですよ。