カシオペア 「MINT JAMS」


MINT JAMS

新品価格
¥2,220から
(2014/5/17 15:40時点)



82年2月、東京・築地の中央会館でのコンサートを収録したアルバム。まさに飛ぶ鳥の勢いだったカシオペアの空気を見事に映し出している名盤


曲目

1. テイク・ミー
2. 朝焼け
3. ミッドナイト・ランデブー
4. タイム・リミット
5. ドミノ・ライン
6. ティアーズ・オブ・ザ・スター
7. スウェアー

70年代末、ロックとジャズが文字通り交差している、との意味
合いから「クロスオーヴァー」と呼ばれたジャンルがありまし
た。ジェフ・ベックあたりが先駆者っぽい気もするんですが、
その音楽形態はいつしか「フュージョン」と名前を変えまして80
年代前半の日本を席捲したものです。
ラリー・カールトンやリー・リートナーらは特に人気が高かっ
たですね。もちろん、ジェフ・ベックも神として君臨してまし
た。

ヴォーカル不在のフュージョンが大流行したのには幾つか理由があると思うんですが、最も大きかったのは、結局日本人シンガーには外人並みのハイトーンが出せない、という絶望と諦観があったと個人的に感じています。
当時の私は例によってパープルやレインボー、ギラン、ホワイトスネイク、ジューダス、MSG、スコーピオンズ、ヴァン・ヘイレン、エアロ、AC/DC、ゲイリー・ムーア、アイアン・メイデン、TOTO、フォリナーあたりを聴いていたんですが、どれだけバンドでこれらのバンドの曲を練習しても、ヴォーカルが無理だったわけです。
声が出ないんですから仕方が無い。
それは凄く大きな壁でした。
機材と違って生身の人間が歌うわけですからね。歌えない曲は演奏出来ない=削除となり、途方に暮れ
たりしたんです。
で、一部のテクニシャン達がフュージョンに走りました。
いや、一部じゃないですか。当時の殆どの凄腕ミュージシャンがフュージョンに夢中になったと言って良いのでは?

日本で圧倒的支持を得たのがこのカシオペアと高中正義でしたね。
両者とも愛用のギターがYAMAHAのSGだったと言うのも不思議ですが。

さて、カシオペアですが。
まあ、圧倒されるのはベースです。
高校時代、ベースをやっていたこともある私ですが、フュージョンのベース、特にカシオペアのベースは全然コピーする気さえ失せるような難しさでした。
チョッパーだけは何度やっても出来ず、未だに出来ません。
動画を見て久しぶりにため息が漏れました。何という超絶テクなんでしょうか…