デフ・レパード 「炎のターゲット/Pyromania)


炎のターゲット

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イギリスのグループ、デフ・レパードが世界的なハードロック・バンドに大躍進を果たした3枚目のアルバム。


曲目

1. ロック!ロック!
2. フォトグラフ
3. ステージフライト
4. トゥー・レイト
5. 狙撃兵
6. フーリン
7. ロック・オブ・エイジ
8. 炎のターゲット
9. アクション!
10. 銃をとれ!

NWOBHMの中核をなすと同時に日本では伊藤政則氏が命名した「NWOBHM四天王」のひとつに(ガール、アイアンメイデン、ワイルドホースと並んで)数えられたバンドです。
個人的に1st、2ndアルバムでのジョー・エリオットの青臭いヴォーカルが好きだったんですが、本作ではいきなり男らしい声に成長しています。
と言うのも、このバンドはデビュー時の平均年齢が確か15歳?だか16歳だかだったんで、声変わりが終わっていなかったようなんですね(?)。

デフ・レパードはデヴュー当初から志向性をアメリカに向けていた事でも知られていまして、1stには「Hello, America」なんて露骨にアメリカに迎合した曲もあったくらいです。その狙いがより明確になってアメリカに受け入れられて大成功を収めたアルバムが本作です。
本作がリリースされた83年はマイケル・ジャクソンの「スリラー」が大ヒットしており、世はダンスミュージック全盛だったんですが彼らのハードロックは立派に通用しました。
中でも私の一番のお気に入りが「Rock Of Ages」です。1コード進行に乗ったラップっぽい歌い方が特徴のこの曲、未だに大好きです。
先日多摩ジムで筋トレ中、ラジオで流れてきた時は異常に燃えてしまいましたね。

本作リリース後でしたか、ドラマーのリック・アレンが交通事故か何かで片腕を失い、その後の動向が心配されましたが、リズムを後ノリの単調なものに替えた結果世間から受け入れられました。
片腕ながら立派なリズムキープを行い、多少の同情票もあったかも知れませんが大ヒットを連発し、その名を世に轟かせました。片腕だけでドラマーとして大成功を収めたのは彼くらいじゃないでしょうか。
たいしたものです。
また、片腕になったリックの為に変えた曲調が彼らのイメージとしてポジティヴな方向に生きましたから、世の中何が幸いするかわからないものです。