ダイアナ・クラール 「The Look of Love」


Look of Love

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99年の『ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ』に続き、2001年に発表したダイアナ・クラールの通算6枚目のアルバム。

曲目

1. ス・ワンダフル
2. ラヴ・レター
3. アイ・リメンバー・ユー
4. クライ・ミー・ア・リヴァー
5. ベサメ・ムーチョ
6. ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
7. ダンシング・イン・ザ・ダーク
8. アイ・ゲット・アロング・ウィズアウト・ユー・ヴェリー・ウェル
9. ザ・ルック・オブ・ラヴ
10. メイビー・ユール・ビー・ゼア

いきなりなんですけど、私は実はジャズヴォーカルが大好きなんですよ。
福岡に住んでいた頃、上海文芸復興という上品な居酒屋というか、レストランがあったんです。
従業員はみんな綺麗にしているし店内のムードも恐らく1930年代の上海チックに仕立て上げられていました。
日曜日の晩に行くと店内照明が消されて各テーブルに一本の蝋燭が灯されるキャンドルサービスタイムがあったんです。
口説き落とそうとする女を連れて行くには最高でしたね。
マリリン・モンローというカクテルをオーダーするとバーテンダーが彼女の横まで来てカッコ良くシャカシャカとシェイクするわけです。
何も知らずにただ「マリリン・モンロー」を注文した彼女はもう、映画のヒロイン気分でした。

そこの売りのひとつが生バンド演奏だったんです。
女性ジャズシンガーとピアノ、ウッドベースにリズムボックスという簡素な形態でしたけど、場内のムードと演出、それにアルコールが相乗効果をもたらし、実にムーディーでアダルトかつ最高にオシャレな空間を形作っていました。

そのバンドは客のリクエストに応じてくれたんです。
彼女にカッコつけたい私はいつもビリー・ジョエルの「The JustThe Way You Are」と、スタンダードの「Cry Me A River」をリクエストしたものです。
演奏している人達は勿論プロですから、私がそれらの曲名を書いた紙を手渡すと、「お、こいつ分かってるじゃん♪」みたいな感じの表情でニヤリと笑むわけですよ。

まー、デート場所としては最高でしたね。今もあるんでしょうか。
懐かしいしまた行きたいです。

さて本作。このダイアナ・クラールという人は近年最高に成功したジャズシンガーなんですね。年齢が私と同じなので親近感を持っていました。
彼女が歌う「Cry Me A River」は最高ですし、「The Look OfLove」も大好きです。
ハードロックも良いんですが、たまには趣向を変えてジャズやボサノヴァを聴くのもオツですね。