オリジナルラヴ 「THE VERY BEST OF ORIGINAL LOVE」


THE VERY BEST OF ORIGINAL LOVE

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91年のデビュー以来,大人の色香を感じさせるソウルフルなサウンド,歌詞と田島貴男のしなやかなヴォーカルで,大衆人気をもつかんだ彼らの4年間をヒット・シングルを中心にまとめたベストアルバム。


曲目
1. 夜をぶっとばせ
2. スキャンダル
3. 月の裏で会いましょう(アルバム・ヴァージョン)
4. ボディ・フレッシャー
5. 接吻(アルバム・ヴァージョン)
6. ディープ・フレンチ・キス
7. レッツ・ゴー!
8. ザ・ローヴァー
9. ジャンピン・ジャック・ジャイヴ
10. サンシャイン・ロマンス
11. ヴィーナス
12. いつか見上げた空に
13. 朝日のあたる道(アルバム・ミックス)
14. ティアドロップ
15. ウィンターズ・テイル~冬物語

90年代後半にブレイク、J-POPに彩りを加えた異色アーティストです。
一般には「オリラヴ」って愛称で呼ばれてるんですが、どーも田島さん本人はそれを嫌がってるようで「O・Lにしろ」と呼びかけているとか。
何か気に食わない特別な理由でもあるんでしょうか。
このエピソードひとつ取ってみてもわかるように、とにかくこのバンドというかユニットというか田島貴男さんって人は非常に独特(偏屈?)で奇才といった印象を受けます。
なんか世の中に迎合したくないような雰囲気。
アーティストとしてのオリジナリティにしても、アルバムをちょっと聴いたくらいでは理解出来ないほど音楽性が多様というか一貫性がないというか。
抽斗(ひきだし)の数が多いんでしょう。とにかく変幻自在なんですね。

おそらく多くの人同様、私は「接吻」で初めて彼らの存在を知り、次に「プライマル」で大好きになったんですが、アルバムを買ってみるとどーもイメージが違いましたね。
この2曲のイメージが強いものですから、オリラヴ=バラードとかR&B系の職人バンドかと思いきや、妙にポップ&ロールしてたりするんで肩透かしを食らいました。
WOWWOWで彼らのステージを観た時にもそれを感じました。
観ている限りでは、聴衆が求めているものと田島さん側のOUTPUTが微妙に食い違ってるような印象なんです。
それとも、そういう違和感を持つのは私だけで、会場に足を運ぶファンの方々は「これこそオリラヴだ!」と喜んでいるんでしょうかね。
そこは良くわかりません。
また、ステージ上の田島さんは衣装含めて髪型や所作にも違和感多過ぎなんですよねぇ。
どう転んだって普通な感じじゃなくてどこか奇妙というか。
ま、それこそが奇才たる所以なのかも知れませんが。

と、悪し様に腐してばかりで申し訳ありませんが、とにかく「接吻」と「プライマル」はいいですね。
「接吻」はレゲエにアレンジされたヴァージョンを中島美嘉が歌っています。
しかしオリジナルVerのR&B風味が格段にカッコいいでしょう。
アレンジのセンスがまた良いです。
「プライマル」はストレートなラヴソング。
基本的によくあるコード進行ですが「眠れぬ夜の過ごし方を~初めて知った♪」あたりの音階はなかなかいいです。
オリジナルもいいですが、ライヴVerはさらにブルージーでカッコいいです。
聴いていてうっとりとする良さがありますね。
こういった曲ではオリラヴの真骨頂が発揮されるようです。
凄くアダルトで説得力ある演奏であり田島さんの太いヴォーカルが光りますね。

今回探したんですが「プライマル」の収録されたアルバムが見つからないんですよ。「接吻」は何種類かあるんですけどね。
なのでベタですみませんけど取りあえずベストを挙げておきました。

今では田島貴男ソロプロジェクトとなっているように聞きますが、何にせよ異彩を放つアーティストには違いありません。
骨太なハートでもって今後も頑張ってもらいたいものです(って上から目線?)。