エクストリーム 「ベスト・オブ・エクストリーム 」


ベスト・オブ・エクストリーム

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中心人物ヌーノ・ベッテンコート脱退で96年に解散したアメリカのロックバンド,エクストリームの初のベストアルバム。


曲目

1. デカダンス・ダンス
2. レスト・イン・ピース
3. キッド・イーゴ
4. ゲット・ザ・ファンク・アウト
5. トラジック・コミック
6. ヒップ・トゥデイ
7. ストップ・ザ・ワールド
8. モア・ザン・ワーズ
9. キューピッズ・デッド(ホーン・ミックス)
10. リーヴ・ミー・アローン
11. プレイ・ウィズ・ミー
12. ホール・ハーテッド
13. アム・アイ・エヴァー・ゴナ・チェンジ

90年代に大活躍した本格的ハードロック/ヘヴィメタルバンドです。
全く個人的見解かつ世間知らずで申し訳ないんですが、90年代に精力的に活動した新鋭HR/HMバンドの中では実力及び実績№1と呼べるのではないでしょうか。
HR/HM王道のサウンドを踏襲しながらも、そこにキャッチーなコーラスや独特な”仕掛け”を施すことでオリジナリティを出しています。彼らの音楽スタイルは”ファンクメタル”とまで呼ばれましたからね。

メインソングライターは天才ギタリストの呼び声が高いヌーノ・ベッテンコート。ヌーノは未だに根強い人気がありますね~。
ネットBBSでもヌーノ信者を良く見かけます。
エクストリームの曲を聴くとすぐ分かるんですが、ヌーノのギターには凄く華がありますね。
エッジの効いた歯切れ良いリフを刻みつつもメロディアスで、しかもウィットに富んでいる。
こんなユニークなギターが弾ける人ってなかなか居ないんじゃないでしょうか。
まさに才能!って感じでしょうか。
小難しい理屈や様式美などにとらわれずに文句なく楽しめる楽曲揃いの優良バンドです。

ヴォーカルのゲイリー・シェーロンは何となくその唱法がKISSのポール・スタンレーを彷彿させるんですが、ポールなんかよりずっと本格的でパワフルです。
ゲイリーはエクストリームを脱退してヴァン・ヘイレンに加入したとかするとか聞いていましたがその後どうなったんでしょうかね。
デイヴ・リー・ロスはともかく、さすがにサミー・ヘイガーほどの力量は無いような気がするんですが。
ゲイリーより先にヌーノが脱退してしまいましたのでヤケになったのか・・・?

本作はその名の通り、彼らのベストアルバムです。恐らく彼らの代表作は「ポルノグラフィティ」だと思うんですが、個人的に本作の「キューピーズ・デッド(ホーンVer)」が大好きなので、敢えてこれを推します。
他は「ポルノグラフィティ」から「デカダンスダンス」や「ゲット・ザ・ファンク・アウト」などご機嫌なR&R ナンバー、全米1位を獲得した「モア・ザン・ワーズ」に代表されるバラードなど多種多様な佳曲が収録されています。

90年代ニルヴァーナ以降、オルタナ系が流行してHR/HMサウンドはダサいみたいな風潮になってしまいまして寂しい限りです。
しかしHR/HMの持つ爆発的破壊力や様式美、暴力性等は人間の根源的欲求に根ざしたものであると私は思っていますので、今後もまだまだ頑張って支えていきたいところです。