小柳ゆき「KOYANAGI the Covers’PRODUCT 1」


KOYANAGI the Covers’PRODUCT 1

新品価格
¥1,550から
(2014/5/17 21:52時点)



急激に存在感を増した小柳ゆきが、絶対的な歌唱力と声自体の持つ吸引力で放つ作品集。彼女の魅力をもっと具体的な形でパッケージし、ソウルフルで上品な作品に作り上げているアルバム。


曲目

1. 空が落ちてくる (I Feel The Earth Move)
2. Without You
3. WHO'S CRYING NOW
4. MacAthur Park
5. CRY ME A RIVER
6. JUST ONE LOOK
7. 明日に架ける橋 (Bridge Over Troubled Water)
8. MANDY
9. Shinin'day
10. I Don't wanna be crazy
11. あなたのキスを数えましょう

99年にデヴューしていきなり大ブレイクした本格的なJ-POP女性ヴォーカリストです。
その後2年くらいは大人気だったと記憶しているんですが、突然消えてしまった印象があります。
今は一体何をしているんでしょうか。07年に一度TVに出演しているのを見かけましたけど。
一説によると地味なヴォイストレーニングに嫌気が差して遊びまくっている(いた)とか、あるいはレコード会社の売り出し方に問題があったから駄目になったんだとか。
いずれにせよネガティヴな情報しか耳に入って来ません。

彼女、TVで拝見する限りではかなり小柄な人なんですけど、物凄い声量の持ち主なんですよね。
歌唱力も凄いと思うし、エイベックス系のアーティスト(つーか歌手)とは比較にならない本物だと個人的には感じます。
だから余計に勿体無いと思うんですよ。
訳のわからんメイクと露出、マドンナあたりのパクリファッションだけの女が歌姫を名乗るなんてちゃんちゃら笑わせるというか、馬鹿馬鹿しいですよ。
そこまで自負するのならちゃんと歌えと。
プロらしく聴かせろと。
オリジナルで「うお!」と唸らせてみろと。

本作は彼女の人気が絶頂だった頃にリリースされたスタンダード曲のカヴァー+オリジナルというコンピレーションアルバムです。
まずスタンダードの選曲がいいです。特にオープニングの「空が落ちてくる (I Feel The Earth Move)」はいきなり最高です。いわゆるパンチの効いた歌いまわしですね。
これってなかなか出来るもんじゃないと思いますよ。
英語の発音が上手いもんですから本人か?と疑ってしまいそうです。
次の 「Without You」も有名なスタンダードバラードですけど彼女の声質に合ってます。
私のお気に入りでエアロスミスもカヴァーした「Cry Me A River」なんて最高を通り越して最強です。
ま、個人的にサイモン&ガーファンクルの曲は苦手なので、聴いている時にそこは飛ばすんですけどね。

この手の分野ではやっぱりエイベックスじゃないと生き残れないんでしょうか。
男性アイドルがジャニーズ以外は存在を許されないのと同様に。
それも何だか時代遅れと言うか、バカ臭いと言うか。
そりゃ後押しって意味じゃ事務所の力は必要でしょうけど本人の力量がもっと重視されるべきではないでしょうかね。
それはともかく、日本を代表する実力を秘めているだけに、小柳ゆきには是非頑張って貰いたいですね。