ラット 「Invasion of Your Privacy 」


Invasion of Your Privacy

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曲目

1. You're in Love
2. Never Use Love
3. Lay It Down
4. Give It All
5. Closer to My Heart
6. Between the Eyes
7. What You Give Is What You Get
8. Got Me on the Line
9. You Should Know by Now
10. Dangerous But Worth the Risk

80年代に大流行したLAメタルについては本ブログで度々触れていますが、ラットはモトリー・クルーあたりと並んでその代表格だったバンドです。
彼らの音楽形態は間違いなくヘヴィメタルであり、ハードロックじゃありません。
ワビサビが全くない、ノリだけの曲で、ディストーション抜きでは成り立たないサウンドです。
はっきり言って、レインボーやホワイトスネイクあたりのパープルファミリーやMSG、ゲイリー・ムーア等のヨーロッパ勢とは比べるまでも無い稚拙な楽曲構成ですし、同じアメリカでもエアロスミスやヴァン・ヘイレンら大御所達には大きく劣るサウンドだと思うんですが、個人的にラットの「You're In Love」が好きなんですよ。
小気味いいリフと分かりやすい、と言うより単調なサビ。。。
まー、単純なアメリカ人ウケはするでしょうね。
ラット最大の売りはリードギターのウォーレン・ディ・マルティーニの甘いルックスと超絶プレイですね。
彼は確かに巧かった、実際「You're In Love」でのギターソロはかなりカッコいいです。
ちなみにヴォーカルのスティーヴン・パーシーは小学生レベルと言うか、お話になりません。

ラットと言えば個人的に思い出すのが、当時のバイト先に居たK君です。K君はギターコレクターで、当時もクレイマーのギターとフェンダージャパンのストラトキャスターを持っていました。
しかしいざ弾かせると全く下手でして、バンドに加えたのはいいものの、使い物にならなかったものです。
そのK君が言ったセリフが未だに忘れられません。
「ラットのロビン・クロスビーは世界最高のサイドギタリストだと思う」
「・・・・(はぁ?)」
私は思ったものです。世界最高って、じゃあお前は他のどのくらいのバンドを知ってるんだと、全てとは言わんが半分くらい知った上で言ってんのかと。
実際にロビンがどの程度のギタリストだったのか知る由も無いんですが(確か亡くなりましたよね?)、少なくとも私なら、ハードロック界最高のサイドギタリストは?と訊かれたら、「ウリ在籍時スコーピオンズのルドルフ・シェンカー」だと答えるでしょうね。
ま、それも井の中の蛙状態アンサーかも知れませんが。

さて本作です。上述しました「You're InLove」以外にも「Never Use Love 」、「Lay It Down 」あたりがいいですね。

全盛を誇ったラット、モトリーも、GNRがデビューするや、すっかり影が薄くなり、あっという間に死に体になりました。
所詮は底の浅い流行だったんでしょうね。