トーマス・ドルビー 「The Best of Thomas Dolby」


Retrospectacle: Best of

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トーマス・ドルビーの80'sシンセ・ポップを象徴するアグレッシヴな名曲の数々を収録したベストアルバム。


曲目

1. Europa and the Pirate Twins
2. Urges
3. Leipzig
4. Windpower
5. Airwaves [7" Version]
6. She Blinded Me With Science
7. One of Our Submarines
8. Screen Kiss
9. Hyperactive!
10. I Scare Myself
11. Flat Earth
12. Pulp Culture
13. Budapest by Blimp
14. Cruel
15. Close But No Cigar
16. I Love You Goodbye

クリーム、ジミヘン、ZEPがデヴューしたのは、まだロックを消化し切れずに混沌としていた60年代末期でした。
彼らが既成の黒人ブルースを進化させた形式の音楽をプレイした結果、歌以外のギターなどインスト面にも注目が集まり始め、やがて彼らの音楽はプログレッシブロック、ヘヴィロック、アートロック等と呼ばれるようになります。
それらのうち、よりヘヴィでハードな部分を更に強調したディープ・パープルやブラック・サバス等がハードロックという概念を決定付けたのが70年代初期です。
ただし、70年代後半にはハードロックは衰退し始め、モータウンやディスコ・ソウルミュージック、そしてパンクロックなどが流行始めました。そんな流れで80年代に入った頃、MTVを始めとするPVが
大流行しました。
特にダンスミュージックが全盛で、クラブリミックスヴァージョンが続々とリリースされ、スタジオオリジ
ナル盤とはまた違った魅力を持った曲が多かったものです。
いつも思うんですが、80年代は、70年代にある程度完成したポップスに最新のシンセ等機材による効果音を加えたり、ミキシングで加工を施す事により、曲そのものの付加価値を増やした時代でした。
そういった観点では90年代以降に比べてクリエイティヴだったと言えますかね。
90年代以降は、何でもそうですが多様化してしまって、特にこれといった趨勢という
か、流行の本流がなくなり、各自がパーソナルに好きな世界を楽しむ風潮が出来上がったんですね。
それは現在まで続いており、音楽への接し方そのものが成熟したとも言えるかも知れません。

私が学生時代、弟からこのトーマス・ドルビーの「Hyperactive」を聞かされて、文字通りKOされました。
何というカッコ良さ!ベースは効いてるしギターのカッティングもカッコいい。
歌メロは斬新だし、畳み掛ける展開が物凄く、何よりタイトル通りに圧倒的パワーが感じられる。
こりゃ凄い!となった訳です。
正直言いましてトーマス・ドルビーについては他に何の情報も持っていないので何も語れないんですが、とにかくこの曲は凄いです。

トーマス・ドルビーはハワード・ジョーンズあたりとライバル扱いされたりしていました。
ハワード・ジョーンズは全ての機材とヴォーカルをたった独りでやってのけて私等は、これでバンドの必要性が無くなるのか、等と危惧しましたが、それは杞憂で済んだようです。
やはりライヴはエイキサイティングでなければいけません。
そこだけは時代が変わろうと変化しないもののようですね。