イングヴェイ・マルムスティーン 「セヴンス・サイン」



元ラウドネスのマイク・ヴェセーラ(vo)とコンビを組んで完成させたアルバム。



曲目

1. ネヴァー・ダイ
2. アイ・ドント・ノウ
3. メント・トゥ・ビー
4. フォーエヴァー・ワン
5. ヘアトリガー
6. ブラザーズ
7. セヴンス・サイン
8. バッド・ブラッド
9. プリズナー・オブ・ユア・ラヴ
10. ピラミッド・オブ・キーオプス
11. クラッシュ・アンド・バーン
12. ソロウ
13. エンジェル・イン・ヒート

インギーについては常に賛否が真っ二つに分かれます。
どちらかと言うと批判されることが多いかも(「光速のブタ」とか)。まあ、ここまで目だってしまうとそれも仕方ないのかも知れませんね。
普段から態度はデカいわ、伯爵の血筋を随分と自慢するわ(労働者階級出身のブルース・ディッキンソンにそれを自慢したところ、「それがどうしたんや」と返されて激昂したとか)、ビッグマウスは凄過ぎるわ(「俺以外のミュージシャンは全てクソだ」と言ったとか名言多過ぎです)、ステージ上でこれでもか!状態で速弾きを披露しまくるわ、ここ数年ですっかり太ってしまうわ…
私など、彼のCDやDVDに接すると、もう分かった、あんたが上手い事はよーく分かったから勘弁してくれ、とお手上げ状態になってしまいます。
良くも悪くも凄い存在感です。
昔買ったディープ・パープルのトリビュート盤のライナーノーツに「イングヴェイ・”この場は俺に任せろ”マルムスティーン」と紹介されているのを見て笑った記憶があります。
上手いこと言いますね。

しかし、ただ高慢ちきなだけじゃここまでノシ上がることは不可能だったわけでして、彼のテクニックやセンスには括目するものがあるように感じます。
まずは有名な速弾き。とにかく速過ぎます。
エディー・ヴァン・ヘイレインの登場でもメゲなかったのに、さすがにインギーのCDを聴いてギターを手放す少年が増えたとか増えないとか。
小指までしっかり使った正確な運指とオルタネイトピッキングの為せる技です。
それと、速弾きだけじゃなく、ブルージーなソロも上手いです。ビヴラートも効いています。
スケーリングも何か凄いですね。私には解説不可能です。
ペンタトニックだとかブルーススケールだけじゃないことは確かです。
問題は作曲ですね。こればっかりは練習して身に付けるものじゃありませんからね。
持って生まれた天賦の才ってやつだけはどうにもなりません。

個人的に、彼の数ある発表作の中から「セブンス・サイン」を推します。
このアルバム、なかなかいいです。
彼が生み出したネオクラシカルな世界がしっかり表現されてるんですね。
私のお気に入りは「I Don't Know」とか「Hair Trigger」みたいなストレートなハードロックですけど、超速弾きによる美しい旋律が全編に散りばめられている佳作だと思います。

リッチー・ブラックモアがあと20年早く生まれていたらこんな感じだったのかなぁとさえ言われるインギーの世界をお楽しみ下さい。


イングヴェイ・マルムスティーン

ロック・ギターにクラシック音楽の要素を盛り込み、当時としては驚異的な速弾きでギター奏法に大革命をもたらした。マイケル・シェンカーの「神」に対して「王者」と呼ばれる。


 Mark Boals & Yngwie Malmsteen - Seventh Sign


関連商品