エアロスミス「Get A Grip」


Get a Grip

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エアロスミスの通算16枚目のアルバム、ゲフィン移籍後,多少ポップなサウンドなったかなという心配を粉砕する切れ味の鋭いヘヴィなアルバムに仕上がっている。

曲目
1. イントロ
2. イート・ザ・リッチ
3. ゲット・ア・グリップ
4. フィーヴァー
5. リヴィング・オン・ジ・エッジ
6. フレッシュ
7. ウォーク・オン・ダウン
8. シャット・アップ・アンド・ダンス
9. クライン
10. ゴッタ・ラヴ・イット
11. クレイジー
12. ライン・アップ
13. キャント・ストップ・メッシン
14. アメイジング
15. ブギー・マン

エアロの金字塔と言えばアルバム「Rocks」だと私は思います。
これはもう、絶対に譲れないですけども、エアロほど長いキャリアがあって、かつそのキャリア中に実力やモチベーションが衰えるどころか逆にアップしているようなバンドとなると、1枚だけ選ぶって訳にもいかないですね。
個人的には初期で好きなアルバムは「Toys In The Attic」、「Rocks」、「Draw The Line」と「Night In The Rats」ですが、後期というか、90年代ですとこの「Get A Grip」に止めをさすでしょうね。
もちろん「Pump」も「Nine Lives」も好きですが、本作ほどではありません。
何がいいのかと言うと、良く練りこまれているなと。オープニングからカッコいいですからね。
どこかの原住民(部族?)が演奏する打楽器音をサンプリングした、この効果的なサウンドはライヴでも使われていましたが、これから始まるショウに対する観衆の期待と興奮を高めるのに非常に効果があります。
そのサンプリングに乗ってスティーヴンがシャウトするラップがまたカッコいい訳です。
アルバム全体に一貫したコンセプトが貫き通されていて捨て曲がありません。
クオリティの高い楽曲が揃っています。
本作は全世界で大ヒットしましたが、それも頷けますね。

個人的に好きな曲はノリのいい「Eat The Rich」、これぞエアロ節と呼べるタイトルトラック「Get A
Grip」、キレのいい「Shut Up And Dance」、渋い名曲「Amazing」などなど。

ちなみに「Cryin'」、「Crazy」のPVではスティーヴンの愛娘:リヴ・タイラーが出演して、父親と余りにそっくりな外観とその美貌で話題を呼びました。
リヴの母親であるビビ・ビュエルは、実はリヴを妊娠した際に「父親はリッチー・ブラックモアではないか」というゴシップをジョー・ペリーの奥さんにばら撒かれて迷惑したそうです。
と言うのは、実際にビビはリッチーと付き合っていたからです(その前がトッド・ラングレン。
リッチーと別れた後にスティーヴンと付き合う)。まー、ロックの世界って意外に狭いんですね。リッチーとスティーヴンに、まさかそんな接点があったとは。