レッド・ツェッペリン 「最終楽章コーダ/CODA」


コーダ(最終楽章) -限定Celebration Day Version-

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曲目

1. We're Gonna Groove
2. Poor Tom
3. I Can't Quit You Baby
4. Walter's Walk
5. Ozone Baby
6. Darlene
7. Bonzo's Montreaux
8. Wearing And Tearing

ボンゾことジョン・ボーナムが過剰飲酒により事故死してしまったことで、稀代のロックバンド:ZEPが解散してしまったのは周知の通りです。
そのボンゾ追悼盤といった意味合いでリリースされたのが本作。
ZEP、というかジミー・ペイジって人は、かなりの曲数をアルバム用にレコーディングしたものの、アルバムコンセプトにそぐわない、あるいはイメージがカブると判断した場合は容赦なく排除したらしく、お蔵入りした曲ってそこそこあったんですね。

例えば「フィジカル・グラフィティ/Fhysical Graffiti」に収録された「Houses Of The Holly」とかもそうですよね。
アルバム「聖なる館/Houses Of The Holly」のタイトルトラックにも関わらず、アルバムには収録しないで次の「フィジカル・グラフィティ/Fhysical Graffiti」に収めています。
そういったナンバーによる”在庫”が溜まっていたという事もあったのでしょうが、ともかく本作はボンゾ追悼盤という位置づけですね。
リリース直後、FM「渋谷陽一のサウンドストリート」で、「ZEPの新譜が出ました~!」と渋谷さんが狂喜していた事をはっきり覚えています。
まあ、彼はZEP教日本支社の支部長みたいな人ですからね。気持ちはわかります。

聴き所は、初期から末期近くまでのZEPを堪能出来ることでしょう。
時代ごとに変化する録音状態やプラントのヴォーカル、ジミーのギターなど、なかなか興味深く聴けます。
またボンゾのドラミングが大胆にフューチャーされているあたりも、いかにもボンゾ追悼盤してますね。
正直言って凄いアルバムです。
オープニングの「We're GonnaGroove」からぶっ飛びます。これは1stと2ndの合間にレコーディングされたそうですが、さすがにプラントのヴォーカルが若いですしバンドの勢いがいい。
「I Can't Quit You Baby」はDVDに収められた映像の音源で、ペイジお気に入りだそうです。
私が個人的に好きなのは「We're Gonna Groove」、「Walter'sWalk」、「Ozone Baby」、「Wearing And Tearing」あたり。良く言われるZEPのグルーヴ感が最高です。
「Darlene」もオシャレでリフが面白い作品ですね。

最近しみじみ思うんですが、ZEPの場合はバンド単位でのグルーヴ感がいいんですね。
ハードロックバンドってどうしてもギタリスト中心に見られがちなんですが、このバンドはジミーを見ちゃダメのようです。
アラばかり見えちゃいますから。
バンド全体のグルーヴ感を味わうべきなんでしょう。