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マイケル・シェンカー・グループのセカンドアルバム。
コージー・パウエルと一緒にレコーディングした唯一のスタジオ・アルバム。力強いドラムに支えられてマイケル・シェンカーのギターが縦横無尽に弾きまくり、聴き応えのある一枚に仕上がっている。
曲目
1. レディ・トゥ・ロック
2. アタック・オブ・ザ・マッド・アクスマン
3. オン・アンド・オン
4. スリーピング・ドッグス
5. アイ・ウォント・モア
6. ネヴァー・トラスト・ア・ストレンジャー
7. ルッキング・フォー・ラヴ
8. セカンダリー・モーション
マイケル・シェンカー・グループ(MSG)の第二弾。
1st「神」があまりに凄かったので高校生だった私はリリース直後にショップまで飛んで買いに行った覚えがあります。
しかも、レインボーを脱退したロック界最強ドラマー:コージー・パウウェルが加入したのですから期待も膨らむ一方でした。
出来は素晴らしくいいです。
マイケルのソロプロジェクトの感が強かった1stに比べて、MSGの正式なデビューアルバムとも言える本作ではメロディアスな楽曲が目立つ内容に仕上がっています。
コージーのドラミングは予想を裏切らないものでした。ゲイリー・バーデンのヴォーカルもマイケルの作る曲と合っていると思います。
全体に縦ノリよりは横ノリといった感じでしょうか。1stの印象のまま期待するといい意味で裏切られるかも知れません。
収められた楽曲はどれも秀逸なものばかりです。
ただし、音質が良くないんですよね。
ロジャー・グローヴァーが作るレインボーのサウンドのような悪さではなく、センスが悪い。
スカスカというか、当事のアメリカン産業ロックの味付けと言いますか。
結局、この音作りに不満が爆発したコージーは本作のみに参加した後、早々にバンドを去っています。
惜しいことをしましたね。そういう点でもマイケルという人は悲劇的な天才と呼べるでしょう。
個人的に好きな曲はオープニングの「Ready To Rock」、ハードな「Attack Of The Mad Axeman」、メロディアスで壮大な「OnAnd On」と「I Want More」、ずばり名曲の「Lookin' For Love」あたりですが全部好きです。
クリス・グレンのベースは嫌いですが、それ以外のメンツは当時の最良メンバーだったのではないでしょうか。
グラハム・ボネットが居た時期のレインボーもそうでしたが、メンバーチェンジさえなければもっと大きな成功も夢では無かったのにと残念な気がします。