オジー・オズボーン トリビュート~ランディ・ローズに捧ぐ


トリビュート~ランディ・ローズに捧ぐ

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今や伝説とさえ呼ばれるランディ・ローズ在籍時の貴重なライブ音源、。「彼の死を売り物にしたくない」と言っていたオジー・オズボーンだったが、ファンの為にこのアルバムをリリースした。


曲目

1. アイ・ドント・ノウ
2. クレイジー・トレイン
3. ビリーバー
4. ミスター・クロウリー(死の番人)
5. フライング・ハイ・アゲイン
6. レヴェレイション(天の黙示)(マザー・アース)
7. スティール・アウェイ(ザ・ナイト)(ドラム・ソロ)
8. スーサイド・ソリューション(ギター・ソロ)
9. アイアン・マン
10. チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ
11. パラノイド
12. グッバイ・トゥ・ロマンス
13. ノー・ボーン・ムービーズ
14. ディー(ランディ・ローズ・スタジオ・アウト・テイク

実力はそれほど突出したものがないんだけど、キャラが強烈なので有名な、いわゆる「名物男」って、どこの世界にも居ますよね。
ブリティッシュ・ハードロック/ヘヴィメタル界ではこのオジーが名物男のひとりでしょう。
60年代後半に流行したサイケデリック・ロックの流れからなのか、一時期ブリティッシュ・ロックシーンで黒魔術が流行りました。
オジーはこの黒魔術に代表される、何か得体の知れない薄気味悪さを演じ続けたエンターティナーであるという位置づけを私は勝手にしています。
生きた鶏を食う。生きたコウモリを食らうなど、およそ常人の所業と思えません(というか、ウィルスで命が危ないと思うのですが…)。
キャラを徹底して演じ続けたという点で、大先輩:スクリーミング・ロード・サッチやアリス・クーパー、テッド・ニュージェントあたりと共通するものがありそうです。

オジーと不即不離の間柄であり、今や伝説と化しているのが短命天才ギタリスト:ランディ・ローズです。未だに彼の熱狂的ファンは多いようです。
メロディアスで時にクラシカルな調べを奏でる彼のレスポールサウンドは、ハードロックの王道と呼べるものでしょう。
コンポーザーとしても一流であったことは残されたアルバムが証明しています。

本作はタイトル通りランディへの追悼盤。個人的なお気に入りは「ミスター・クロウリー(死の番人)」や「グッバイ・トゥ・ロマンス」あたりの切ない曲なんですが、ブラック・サバスの代表曲「パラノイド」の出来もいいですし、ハードなナンバーのリフもカッコいいです。

オジーの声って自然なコーラスが効いたようなモノトーンなイメージなんですが、不思議な説得力がありますね。ヴィブラートは一切使わないんだけど、不自然じゃないし。
やっぱりキャラだけで生き抜けるほど甘い世界じゃないってことでしょうか。