イーグルス 「ホテル・カリフォルニア」


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曲目

1. ホテル・カリフォルニア
2. ニュー・キッド・イン・タウン
3. 駆け足の人生
4. 時は流れて
5. 時は流れて (リプライズ)
6. 暗黙の日々
7. お前を夢みて
8. 素晴らしい愛をもう一度
9. ラスト・リゾート

完璧なロックアルバムを1枚挙げろと言われたら普通迷いますよね。
何を以って完璧というのか考え方に個人差もあるでしょうが、「物凄く高い次元でアルバム全体が計算され尽くした統一感に覆われており、聴く者を圧倒する」という点で私は本作を推すかも知れません。
本作の統一感と言うのは、歌詞、ヴォーカル、メロディ、リズム、ハーモニーなどのアルバム内容だけではなく、ジャケットを含めての話です。このジャケットに使われたホテル、今もあるらしいんですが実にいい味出してますよね。
カメラマンの腕がいいんでしょうけど。夕日に赤く焼けた建物の佇まいと周囲の樹木の雰囲気が「ホテル・カリフォルニア」って感じを醸し出していると思いません?

お奨めするにはあまりにもベタですが、完璧過ぎる本作を聴いたことの無い人がいたら非常に不幸だと思いますので、敢えて挙げておきます。
タイトルナンバーに説明は不要でしょう。戦慄と衝撃の歌詞、若干レゲエ調に乗ったドン・ヘンリーの枯れた歌声、あまりにもドラマチックなギターソロなど全て計算され尽くした完璧さです。
ホール&オーツを歌った「New Kid in Town」の美しいコーラス、ややハードでソリッドな「Life in the FastLane」、「Victim of Love」もアップテンポな中にも哀愁を感じさせる素晴らしい出来で
すし、バラード系は珠玉の名曲ばかり。また、インターバル的に挿入されるストリングスのインストゥルメンタルも「ホテル・カリフォルニア」を演出する効果的BGMとなっています。

書いていて気付きました。このアルバムのコンセプトってひょっとしたら「哀愁」なのかも知れません。
20世紀を代表するロックアルバムの金字塔として、ジャケットを含めて長く人々の記憶に残る不朽の名作です。