AC/DC 「バック・イン・ブラック」


バック・イン・ブラック

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ヴォーカリスト,ボン・スコットを不慮の事故で失ったAC/DCが,新たに元ジョーディのブライアン・ジョンソンを得て活動を再開した記念すべきアルバム。
世界でのセールスはマイケル・ジャクソンのスリラーに次いで第2位とされている。

曲目

1. 地獄の鐘の音
2. スリルに一撃
3. 危険なハニー
4. ロックン・ロール・ハリケーン
5. 欲望の天使
6. バック・イン・ブラック
7. 狂った夜
8. 死ぬまで飲もうぜ
9. シェイク・レグ
10. ノイズ・ポルーション

アンガス・マルコムのヤング兄弟を中心としたハードロックバンド。
結成は70年代前半と意外に古く、その後一貫してハードロックンロールを演奏し続ける頑固一徹バンドです。
AC/DCと言えば、半ズボンを履いてランドセルを背負ったアンガス・ヤングのヘッドバンキングと、尻出しのパフォーマンスが有名です。
さすがに今じゃやってないと思う(思いたい)んですが、その悪童振りが幸いしてか、当時イギリスを襲っ
たパンク/ニューウェイヴ・ロックムーヴメントの槍玉に突き上げられずに済んだようです。
70年代後半のイギリス、アメリカ、そして日本では、ハードロックにとってまさしく「失われた時代」でした。
成功に胡坐をかいてレイドバックし、活動を休止してしまったレッド・ツェッペリンやローリング・ストーンズら大御所が、セックスピストルズに代表される当時台頭して来たパンクバンド連中に「大物ぶってんじゃねー!」と、怒りの標的にされたんです。「
お前ら、駆け出しの頃のロックスピリットを忘れやがったのか!大物ぶりやがって、この成り上がりめ!」ってなもんです。
当時のイギリスは極度の経済不況で職にありつけない若者がゴロゴロいて、彼らの持て余すエナジーの持って行き場が無かったんでしょうね。
ハードロックはダサい、みたいな風潮で、すでに大成功を収めて経済的に大いに潤っていたZEPやストー
ンズが許せなかったようです。
まあ、嫉妬っちゃ嫉妬でしょうけど。
彼らパンク連中に槍玉にされなかった有名バンドといえばAC/DCとエアロスミスでした。
このバンド、2つともオチャメでストリートの臭いありますもんね。わかる気がします。

さて、本作は初代シンガー:ボン・スコットが車中で窒息死して数ヵ月後に出されたアルバムで、彼らの代表作です。
オープニングのベル音は当然、ボン・スコットへの鎮魂歌でした。
AC/DCと言えば、ナチュラル系に歪ませたギブソン、グレッチのハムバッキングサウンドを核としたブルース基本のストレートなロックンロールなんですが、本作は更にソリッドに仕上がっています。
大ヒットした「What You Do For Money Honney」やストレートでスリリングな「Shoot toThrill」 、「Shake a Leg 」、渋い「Given the Dog a Bone 」やソリッドなタイトルトラック「Back InBlack」などキラーチューン目白押しです。
正直言って一本調子の感は否めないんですが、AC/DC節に徹し切っているという点で、逆に潔いですね。
クルマで飛ばしたい時などピッタリじゃないでしょうかね。
ワイルドで行きたい方、お奨めです。