スペクトラム 「スペクトラム伝説」


〈COLEZO!〉スペクトラム伝説

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79年にデビュー作を発表、81年秋には武道館ライヴを行なって解散という活動期間はわずか2年ほどだった スペクトラムのベストアルバム。
突然あらわれ、あっという間にいなくなった伝説のバンドの在りし日の勇姿がここに記録されている。


曲目

1. 1920,アミューズ・カンパニー~スマイル・フォー・ミー
2. イン・ザ・スペース
3. ロックン・ロール・サーカス
4. アクトショー
5. ミーチャン Going to the Hoikuen
6. F・L・Y
7. SUNRISE
8. 侍S
9. モーション
10. Night Night Knight
11. 夜明け(アルバ)
12. あがき
13. パッシング・ドリーム
14. SONG
15. トマト・イッパツ

85年頃、長州力が自ら起こした団体「ジャパンプロレス」を率いて全日本プロレスに殴り込みをかけました。
最初はおっとり刀で構えていたジャンボ鶴田や天龍源一郎も次第に抗争に巻き込まれ、牧歌的だった全日のリングに殺気が漂い始め、俄然面白くなったものでした。
当時の全日スタイルは馬場さんのアメリカンスタイルを踏襲したもので、とにかくデカいレスラーが飛んだり跳ねたりするのを見て楽しむ、というものであったのに対し、親日はいわゆるストロングスタイルを売りにしており、中でも長州のハイパープロレスはパワーとスピードに満ちたもので凄く魅力的で輝いていました。
それまでは「プロレスなんて八百長さ」とタカをくくっていた私も熱いバトルに次第に引き込まれ、TV画面に食い入るように見入ったものです。
長州らはやがて去りましたが、その革命魂を天龍が受け継ぎ、天龍同盟を結成して全日マットの活性化を図ったのは周知の通り。

ミスター高橋が「プロレスは全て台本のあるショーである」という趣旨の本を出した時、一部のマニアからは様々なリアクションがあったようですが、私に言わせれば何を今さら言ってるんだ、って感じでした。
長州が全日で暴れていた時期よりずっと以前から、ロープに振られたレスラーが、なぜ自分で反動をつけて帰って行くんだ、という素朴にして鋭い声も多かったものです。
私らファンはそんなことは分かり切った上で試合を楽しんでいたんです。
「あー、今のは(演技を)やり過ぎだ」「お、今のは(台本を無視した)ガチンコじゃないのか?」「そんなことやったら(ショーの進行上)マズいんじゃないの?」みたいな視点で見てましたからね。
八百長結構。その中で瞬間瞬間に迫力と面白さがあれば良いんです。

全日派だった私が最も愛した外国人レスラーがブロディとハンセンの超獣コンビです。
ブロディがプエルトリコで刺殺されたのは衝撃的でした。
かたやハンセンは引退するまで全日マットで暴れ続けてくれました。ハンセンと言えばウェスタンラリアットです。
ハンセンのマネをして誰もがラリアットを繰り出すようになったんですが、彼のラリアットって一味違うんですよね。
切れ味鋭いというか。
ヒットポイントは肘の下部から内側あたりでしょうけど、大胸筋の強さで持って高速で振りぬくものですから威力が強いようです。
何度か試合を見に行きましたが、彼が左肘のサポータに手をやってラリアットの予告をする時の興奮は最高でしたね~。
世界最強タッグで天龍とハンセンが組んだ時、入場シーンで待ち受けたんですが、天龍の巨体と殺気に圧倒されて触れず、次のハンセンに触ろうとしたら振り回すカウベルが危険で近寄れませ
んでした。
馬場さんにはサインを貰ったんですけどね。今じゃ宝です。

ハンセンの入場テーマはスペクトラムの「サンライズ」。
他に何にも知識はありません。