エアロスミス「Get Your Wings/飛べ!エアロスミス」


飛べ!エアロスミス

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1974年に発売したエアロスミスの2ndアルバム。

曲目

1. エアロスミス離陸のテーマ(セイム・オールド・ソング・アンド・ダンス)
2. 支配者の女
3. 四次元飛行船
4. 黒いコートを着た女
5. エアロスミスS.O.S.
6. ブギウギ列車夜行便(トレイン・ケプト・ア・ローリン)
7. 折れた翼
8. パンドラの箱


好きなヴォーカリスト2

ご存知、稀代の超世代R&Rバンド:エアロスミス不動のフロントマンがスティーヴン・タイラーですね。
彼って特別に歌が上手いわけじゃないんですけど独特の味を持ってるんですよね。
彼の特徴的な唄法を挙げますと、

①韻を踏む言葉遊び:「Walk This Way」、「RagDoll」、「Sight For Sore Eyes
」あたり
②金切り声によるシャウト:「Back In The Saddle」、「DrawThe Line」、「Get A Grip」あたり
③しんみりしたバラード:「You See Me Crying」、「HomeSweet Home」、「Mia」あたり
④黒人ブルースに通じる絶妙な歌い回し:「Push Comes ToShove」
⑤効果的な絶叫:「Remember」、「Cry Me A River」など

などですかね。けっこう抽斗(ひきだし)が多い人だなと感じます。
音楽に対して真面目なんでしょうね。

あと、スティーヴン節と呼ぶべきリズムとメロディーがあります。
前者の代表曲は「Walk This Way」とか「Jig IsUp」、「Dude」、「Mama Kin」あたりでファンキーなノリが目立ちます。
後者の代表曲は「Pink」とか「Adam's Apple」、「No More NoMore」あたりで牧歌的なメロディーが印象的です。
一方、例えばとことんハードな「Back In The Saddle」、「Nobody's Fault」、「Born To Born」あたりはジョーの色が強い曲だと思うんです。

往年のポール・マッカートニーとジョン・レノンコンビに通じるような、と言うと言いすぎでしょうかね。
スティーヴンのお茶目でほのぼのしたメロディとファンキーなリズムに、攻撃的かつブリティッシュでソリッドなジミーのリフやアレンジが絡みついてエアロ節が出来上がるという最強パターンによって、彼らは見事ロック史に残るスターダムに昇りつめました。

スティーヴンとアクセル・ローズを比較して最も差が出るのが一般的な好感度でしょうね。
市民権と言ってもいいかも知れません。
ただしスティーヴンだってかつては瘴気の持ち主だったんです。
ジョー・ペリーとの主導権争いというハードロックバンドにお決まりのヴォーカルVSギター戦争も経験して地獄も見ましたし。
しかし彼は憎まれないキャラなんですね。
永遠の悪ガキ。それこそがスティーヴン・タイラー最大の持ち味では?
2008年7月現在、長期休養中のエアロですが、まだ隠居するには早そうです。