大黒摩季 「永遠の夢に向かって」

永遠の夢に向かって

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大黒摩季のヒット曲満載の4作目のアルバム。マドンナやH.ヒューストンを手がけたスティーヴ・ペックが,ミックスを手がけた曲のシャープなサウンドが印象的。リアルな詞とポップな曲をキャッチーなアレンジで仕上げている1枚です。

曲目

1. 永遠の夢に向かって
2. ロックス
3. 戸惑いながら
4. あなただけを見つめてる
5. リターン・トゥ・マイ・ラヴ
6. ステイ・ウィズ・ミー・ベイビー
7. 孤独ヶ丘に見える夕陽
8. ジプシー
9. 白いグラデーション
10. レイニー・デイズ
11. 夏が来る

94年の年末近かったと思いますが、私はそれまで乗っていた愛車JZX81チェイサーを売って90のチェイサー・ツアラーVに乗り換えたんです。
周囲からは「どんだけチェイサー好きなんだよ」とか突っ込まれましたが、同じチェイサーでも81と90じゃ全然違うクルマでした。2500CC+ツウィンターボで280馬力でしたから、そりゃ速かったです。
自慢であり誇りであり最高の相棒でした。
その頃、本作を買ってチェイサー自慢の「スーパーライヴサウンドシステム」のウーハーでドカドカ重低音を響かせながらいつも聴いていました。
何故、洋楽派の私が突然本作を買ったのか、動機がいまいち思い出せないんですが、オープニングのタイトルトラック「永遠の夢に向かって」には軽い衝撃を受けました。
カッコいいんですよ。
ディープ・パープルも初期によくやっていたテープ逆回しでのギターイントロも逆に斬新でしたし、ベースは効いてるし歪ませたギターのテーマリフもいい。
何より初めて聴く大黒のヴォーカルが本格的でロックしてる訳です。
確かこのアルバムはアメリカのスタジオで録音やミキシングとか行ったはずなんです(けど…違うかな~)。
その事が関係しているのかどうか知りませんけど普段の大黒節が少しバタくさいサウンドになってるんですね。
それが功を奏してカッコいいロックアルバムになっているように思います。
普段の大黒節と私が呼ぶのは、「ら~らぁ~、らら~らぁ~」みたいな大陸的で壮大な(?)コーラスが多用される曲が多いってことです、実は私はそれはちと苦手なんです。
だけど本作はアメリカンな香りと程よくブレンドされて化学反応を起こした結果、ロック佳作アルバムになったのではないか、と。
2曲目の「ロックス」もタイトル通りロックしてますし、ヒットシングル「あなただけ見つめてる」は勿論、「リターン・トゥ・マイ・ラヴ」、「白いグラデーション」も上出来で、最後の「夏が来る」も周知の通り、大ヒットしましたよね。

本作で大の大黒ファンになった私でしたが他のアルバムを聴いてみて、上述した大黒節に少々閉口しまして聴くのをやめました。
まあ、こればっかりは好き嫌いですから仕方が無いんですが、本作が優れた作品で今も変わらず捨て曲なしの佳作である事は変わりないと思います。