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７３年発表のRONNIE MONTROSE率いるMONTROSEのファーストアルバム。
このアルバムを聞かずしてアメリカンロックは語れない、70年代のハードロックの名盤。
曲目
1. Rock the Nation
2. Bad Motor Scooter
3. Space Station No. 5
4. I Don't Want It
5. Good Rockin' Tonight
6. Rock Candy
7. One Thing on My Mind
8. Make It Last
７０年代初期といえばＺＥＰ、パープルらに代表される大英帝国軍による怒涛のハードロック攻勢が世界中を席捲していまし
た。
しかしアメリカにもイキのいいハードロックバンドは居たわけで、その代表格がこのモントローズとグランド・ファンクだったように思います。
他にマウンテンやＹ＆Ｔなども頑張っていましたが、ちと影が薄かったとかも知れません。
モントローズは元エドガー・ウィンター・グループのロニー・モントローズが結成したハードロックバンドです。エドガー・ウィンター・グループと言えば、「R&R Hoo Chie Koo」で有名なリック・デリンジャーを輩出したことで知られていますが、ロニーもリックに負けず劣らずカリスマギタリストでした。
彼はエフェクターの扱いが上手く、奏法も独特で自在なんですよね。
それでジェフ・ベックと似ていると評されることもあるようです。
また、ロニーに次ぐこのバンドの売りは、後のヴァン・ヘイレンの顔となるサミー・ヘイガーのヴォーカルです。
若い分、 まだ荒削りですが、そこがまた魅力的でカッコいいです。
モントローズはこのデビューアルバムをそこそこヒットさせた後、何だかポップになったり路線がはっきりしなかったので評価もイマイチのようですが、本作はハードロックファンからは絶賛されています。
個人的なお気に入りは有名な「Rock The Nation」（邦題：ハードショック☆…もうちょっと何か無かったんでしょうか）、バイク音をボトルネックで擬した「Bad Motor Scooter」、サミーのヴォーカルが映える「Space Station#5」、幾つかのバンドにカヴァーされた「Rock Candy」あたり。本作には収録されていませんが、「I Got The Fire」も彼等の代表曲と言えるでしょう。
全体に若干あっさり気味です。ロニーはステージではソロを弾きまくっていたはずですが、アルバムでは控えているようです。
ロニーはモントローズ解散後に「ガンマ」というバンドを起こします。
ガンマは商業的には成功しませんでしたが、このバンドの「Ready For Action」が大好きで、未だにＣＤ音源を探しています。
