ロード・サッチ・アンド・ヘヴィー・フレンズ 「ハンズ・オブ・ジャック・ザ・リッパー」


Hands of Jack the Ripper

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キース・ムーン、ノエル・レディング、マシュー・フィッシャー他、豪華メンバーが参加したヘヴィ・フレンズが1972年に発表したセカンド・アルバム。


曲目

1. Gotta Keep A-Rocking
2. Roll Over Beethoven
3. Country Club
4. Hands Of Jack The Ripper
5. Good Golly Miss Molly
6. Great Balls Of Fire
7. Bye Bye Johnny/Johnny B. Goode
8. Tutti Frutti Medley a. Long Tall Sally b. Jenny Jenny c. Keep A-Rockin' d. Jenny Jenny e. Tutti Fruitti

古き良き時代のブリティッシュ・ロック界で、半ば伝説と化した”スクリーミング”・ロード・サッチです。
この人に関してはリッチー関連本に詳しく載っているので、私あたりはよく知っています。
この人、特別歌が上手いわけでも見てくれがいいわけでも、ヒット曲を持っているわけでもないんですが、何故かバックバンドには恵まれていて、話題には事欠かなかったようですね。
日本で言えば内田裕也みたいな存在??間違いなくブリティッシュ・ロック・シーンの顔役であり名物男でした。
ロード・サッチ曰く、「世界で初めて長髪にした男は俺なんだ。
ビートルズよりも早かったんだぜ」だそうで、実際にビートルズのメンバーが髪を伸ばす以前から長髪姿であったサッチの写真があったりします。
また彼は、リッチー・ブラックモアにショウマンシップに関して多大な影響を与えた人だそうです。それまではステージの隅っこでうつむいてギターを弾いていたリッチーに、
「そんなんじゃ誰も注目しない。上手い奴は履いて捨てるほど居るんだから目立たなきゃ駄目だ」と、徹底して目立つパフォーマンスを仕込んだとか。
後のリッチー独特のアクションは少なからずロード・サッチに影響を受けたものと思われます。

本作はリッチー以外に、キース・ムーン、ノエル・レディング、マシュー・フィッシャー、ニック・シンパーなど錚々たるメンバーを揃えてのスタジオライヴです。
70年代後半に廃盤になっていましたが、マニアの間であまりに有名になってしまったため今でもCD盤が聴けるというありがたい事態になっています。
聴き所はズバリ、若き頃のリッチーのスリリングで攻撃的なソロでしょう。
鬼のような速弾きは火の出るような激しさです。また、曲はオールディーズカヴァー+オリジナルといった構成ですが、牧歌的なR&Rとして楽しめます。
但し、聴く時は必ずヘッドフォンで。じゃないと近所からクレーム来ること必至です。