Rainbow レインボーのアルバム3枚



虹を翔る覇者

虹を翔る覇者

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リッチー・ブラックモア全盛時のギター・プレイが聴ける初期のレインボーの傑作アルバム

曲目

1. タロット・ウーマン
2. ラン・ウィズ・ザ・ウルフ
3. スターストラック
4. ドゥ・ユー・クローズ・ユア・アイズ
5. スターゲイザー
6. ライト・イン・ザ・ブラック




バビロンの城門

Long Live Rock N Roll: Deluxe Edition

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<978年の作品、アメリカ市場攻略のためラジオでのオンエアを意識した比較的コンパクトな楽曲中心の構成となっている、レインボー第1期の名作として必聴の1枚。 曲目

1. ロング・リヴ・ロックン・ロール
2. レディ・オブ・ザ・レイク
3. L.A.コネクション
4. バビロンの城門(アーチ)
5. キル・ザ・キング
6. ザ・シェッド
7. センシティヴ・トゥ・ライト
8. レインボー・アイズ



ダウン・トゥ・アース

ダウン・トゥ・アース

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グラハム・ボネットをヴォーカルとして迎えた話題作。大胆にハード・ポップ路線を押し進めた作品は当時のファンの間に賛否両論を巻き起こした。本作よりロジャー・グローヴァーが加入。

曲目

1. オール・ナイト・ロング
2. アイズ・オブ・ザ・ワールド
3. ノー・タイム・トゥ・ルーズ
4. メイキン・ラヴ
5. シンス・ユー・ビーン・ゴーン
6. ラヴズ・ノー・フレンド
7. デンジャー・ゾーン
8. ロスト・イン・ハリウッド



マンネリを嫌うリッチー・ブラックモアが種々の理由からディープ・パープルを脱退してエルフと合体したバンドがレインボーですね。
可哀想にエルフはヴォーカルのロニー・ジェイムス・ディオを除いて全員解雇の憂き目に遭ったわけですが。
1stアルバムはイマイチ地味ですが、2ndの「虹を翔る覇者/Rising」からメンバーを一新して本来の破壊力を取り戻しています。
特にロック史上最強のドラマーと言われたコージー・パウウェルの参加がサウンドを著しく強化し、ステージでのヴィジュアル効果をも大いに盛り上げました。個人的にはリッチーとは手数が多く、シャッフルの得意なイアン・ペイスが最も相性がいいと感じるんですが、コージーの硬質でパワフルなドラミングが、レインボーが本来目指したかったハードでソリッドなサウンドを決定的に確立したと思います。さらに、コージーの「元ジェフ・ベック・グループ」という肩書きもレインボーに箔をつけました。
バンド内で唯一、リッチーと対等な立場ですからね。

個人的なリッチーへの崇拝度合いが強いので、これ!という1枚をなかなか挙げられないんですが、レインボーについてはひとまずこの3作を推します。
ライヴの「オン・ステージ/OnStage」も捨てがたいのですが、敢えてスタジオ盤にしてみました。
「虹を翔る覇者/Rising」での注目作は「Stargazer」、「ALight in the black」でしょう。
圧倒されるとしか表現出来ないですね。
リッチーが縦横無尽にソロを弾きまくっていて、そのくせ計算されたクライマックスへと誘われる展開はリスナーに「様式美」を理解させます。
「Stargazer」では当時リッチーが傾倒していた中世音楽との融合も見事でロニーの粘る唱法もマッチしています。ただ、音質に難があり、ベース音がコージーのバスドラとリッチーのギター低音に隠れてしまって表に出て来ません。
その辺りが非常に残念です。
地味にシングルカットされたシャッフルナンバー「Starstruck」も軽快でカッコいいです。

ロニー在籍時の最後のスタジオ盤「バビロンの城門/Long LiveRockn'roll」はキャッチーな曲が多くて聴き易いです。
録音状態が概して良くないレインボー初期作品の中でも本作は最高の音質ではないでしょうか。
ギターの音が太くて迫力は一番感じられます。
なんと言っても聴きどころは「バビロンの城門/Gates OfBabylon」とキラー・チューン「キル・ザ・キング/Kill TheKing」でしょう。
特に「バビロンの城門/Gates Of Babylon」のギターソロは秀逸です。
何しろあの高慢ちきな凄腕イングヴェイ・マルムスティーンをもってしてもリッチーオリジナルのフレーズを超えることは出来なかったんですから。
個人的にもリッチーの生涯ベスト3に入るソロではないかと思いますね。
「キル・ザ・キング/Kill The King」は「オン・ステージ/OnStage」のライヴ盤の方が好きですが、ヘヴィメタリックな出来という点ではスタジオ盤に軍配があがりますか。
ちとヴォーカルがしつこい気もしますが、何しろスリリングでパワフルな曲です。
ソロパートでは以前からライヴで行っていたスウィープ奏法も効果的に使用しています。

と、ここまではロニー在籍の作品です。私のようなオールドファンはレインボーと言えばこの2作を懐かしみがちなんですが、良くも悪くもロニーの個性が強すぎて少々食傷気味になるのもまた事実です。
悪く言えば何かドロドロした、爽やかさとは正反対の印象が残ってしまうのです。
そこへ行くと、グラハム・ボネット加入の「ダウン・トゥ・アース/Down To Earth」は聴き易いですね。売れ線を意識したという点で軽視されがちですが、個人的には大好きなアルバムです。
但し、音質は最悪です。
プロデュースは元ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーなんですが、センスのカケラも感じられません。
特にギターの音を中央に持って来たのはマズかったと思います。
何だか遠くから聴こえてくるラジオみたいな音質です。
グラハムの声量は圧倒的で、ストレートな唱法はそれまでのレインボーに無かった爽快さを与えています。
キャッチーな「All Night Long」、壮大な「Eyes Of The World」、ストレートなR&Rナンバー「No Time to Lose」、レインボーに新しい側面を与えた「Danger Zone」、ハードブルースの「Loves No Friend」、そしてキラー・チューン「Lost inHollywood」。
いずれ劣らぬ楽曲が揃っています。
このアルバムを最後にコージー・パウウェルが脱退してしまいました。
この後リッチーは一層アメリカマーケットでの成功を夢見てポップ化の一途をたどることになるわけです。この辺がホワイトスネイクともカブりますね。
私にとってのレインボーはコージーが居た頃までです。
その後はレインボーと言うよりはリッチーのソロ・プロジェクトという感じでした。

まだ聴いた事の無い方がいらしたら是非ともオススメしたいバンドですよ。