JET 「シャカ・ロック」


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00年代最大のオーストラリア発バンドから、21世紀が誇るロックンロール・バンドへ進化を続けるジェットの3枚目のアルバム。


曲目
1. K.I.A.(キルド・イン・アクション)
2. ビート・オン・リピート
3. シーズ・ア・ジーニアス
4. ブラック・ハーツ
5. セヴンティーン
6. ラ・ディ・ダ
7. グッバイ・ハリウッド
8. ウォーク
9. タイムズ・ライク・ディス
10. レット・ミー・アウト
11. スタート・ザ・ショウ
12. シー・ホールズ・ア・グラッジ
13. ドント・ブレイク・ミー・ダウン (日本盤のみのボーナス・トラック)
14. エヴリシング・ウィル・ビー・オールライト (日本盤のみのボーナス・トラック)


09年最大のヒットソングではないかと私が密かに確信している曲が本作に収められている「シーズ・ア・ジューニアス」です。
FMでもヘヴィローテションされたほか、TVCMにも使われましたから、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
最初この曲をFMで聴いた時は、丸っきりナックの代表曲(と言うか、これだけが有名なんですが)「マイ・シャローナ」のパクリかと思いましたが、発音の明快な強いヴォーカルの持つ
圧倒的な説得力と、キャッチーなサビのコーラスにより、まあまあ、オリジナリティを感じさせる曲だと認識しました。
良く聴くと結構いいポップソングなんですよ、これが。
インパクトのあるオープニングとシンプルなリフ、それにキャッチーなサビが売りでしょう。

そう言えばあのマイケル・ジャクソンは名曲「ビート・イット」の作曲に、この「マイ・シャローナ」を大いに参考にしたと雑誌で読みまして驚きました。
”ギターの革命児”エディ・ヴァン・ヘイレンがソロを弾きまくる「ビート・イット」が、”ビートルズの再来”とまで絶賛されたナックの「マイ・シャローナ」にインスパイアされていたとは・・・。
ついでに言うと、マイケル・ジャクソンは名曲「ビリー・ジーン」の作曲についてはダリル・ホール&ジョン・オーツの「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」みたいな曲を作りたいとの想いが強かったんだとか。
そう言われてみると、リズムは確かに似ています。
ただ、世界を席巻したあのムーン・ウォークと、まるで運動音痴なダリル・ホールとはイメージ的にどうも結びつかないんですが。
一見無関係なアーティスト達が意外なところで絡みあうのが作曲という作業なんですね。

JETの音楽性はそのストレートでポップな曲調にあると言われています。
まあ、その通りですね。けれん味の無い、明るくて元気で真っ直ぐでシンプルなロックンロールという印象。
90年代はオルタナ、グランジが主流でしたが、この2000年代は何が主流と位置付けられているのでしょうか。
JETを聴いていますと、ロックの原点回帰というか、凝りまくった曲調からシンプルなものに戻ったという感を強く持ちます。
時代は繰り返すと言いますし、これも必然かも知れません。

何にせよ、2009年を代表する曲が収められていますし、JETが赤丸急上昇中の注目株であることは疑いないでしょう。




JET - She's a Genius OFFICIAL MUSIC VIDEO